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ひと口に「風水」といっても、国によって異なるのが実情。
自然風土の違い、文化の違い、国民性によって、
国が違えば、風水の”カタチ”も異なってくる。 |
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いやー、驚きです。
風水で有名な高級マンション、香港の「ザ・レパルスベイ」です。
マンションの真中に「穴」が開いてます |
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(外部サイト)
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マンションに「大きな穴」が開いているのは、「気の流れ」がマンションで遮断されるため、「龍脈」の通り道を作るために、マンションに「穴」を空けたと言われる。日本人には理解できないかもしれませんが、これが本場の風水である。
風水では、「気の流れ」は、これほどまでに大事なことです。
間取や方位ではありません。
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香港の「風水戦争」
「香港の風水」を世界的に有名にしたのが、↑上の「三角形のビル」。
1989年、まだイギリス施政下にあった香港の出来事である。
英国資本の「香港上海銀行」が、中国大陸系の「中国銀行」の隣に、巨額の建設費をかけて要塞のような超高層ビルを建設したのである。これに対して、中国銀行は、英国資本によって香港の金融界が牛耳られてしまうと恐れ、中国風水のすべてを結集して、隣に香港で最も高い70階建ての「三角形のビル」を建てたのである。
「中国銀行」の三角形のビルの角は、「刃先の鋭いナイフ」のようなデザインで、隣の「香港上海銀行」に向けられ、攻撃的な気を発している。鬼角(きかく)殺です。しかも全面ガラス張りで、異様な迫力がある。
風水では、尖った物の先にあるものは、甚大なダメージを受けるとされ、忌み嫌われる。また角・刃先が鋭くなればなるほど(鋭角)、凶意を増すと言われる。これが原因かは定かではないが、就任早々の「バッテン総督」は、間もなく「心臓手術」をする羽目になったと言う。
問題の三角形ビルが建ってから? 香港上海銀行は業績が悪化し、そのため、対抗策としてビルの屋上に「大砲」のような形のオブジェ(クレーン?)を付けて気を跳ね返し、それで業績が回復したと言われる。大砲で悪い気を打ち込むというイメージでしょうか?
面白いですねぇ。
「何もそこまでしなくても…」と言いたくなりますが、中国では珍しいことではない。良い悪いは別にしても、私たち日本人には真似できない。
実際、似たような事が起こる。凶の気を跳ね返す「八卦鏡」がある。
八卦鏡は外に向けて掛けますが、風水の盛んな地では、これを見て、向かいの住人がすごい剣幕で怒鳴り込んできて、つかみ合いのケンカになったりする。まぁ、「呪い返し」をされているようで、よい気はしませんが。
私たち日本人には”他愛もない話”に聞こえますが、風水が「生活の一部」になっている人にとっては「一大事!」の出来事です。 |
風水ビル。風水の智慧を結集したビルを見るなら、「中国銀行と、香港上海銀行」の建物です。両者とも気の通り道の「龍脈」の上に位置している。
「香港上海銀行」の一階は吹き抜けで、そこには何もなく、あるのは銀行の「ATM機」だけ。一階は「龍の通り道」と言われ、床も「龍の背中」のように波打った作りである。これが本場の風水です。香港上海銀行は、観光客にも人気の風水パワースポットになっている。
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風水と家相は「別物」、同じではありません。
「風水」は古代中国の思想で、数千年の歴史を持つものです。
日本の家相は、元をたどれば中国から伝わってきたものですが、年月を経て、日本の気候風土に合わせて形成され、日本独自の「家相学」として発展を遂げたものです(鬼門など)
このように、育った環境が違うことから、性格を異にしています。
風水と家相は考え方が異なるので、風水に「家相の理論」を取り入れると、整合性が取れなり、必ず混乱が生じてきます。注意
★風水の場合、最も大事なことは「場所の気」です。
そこに「よい気」が流れているかどうかです。
これは「四神相応(ししんそうおう)の地」という言葉に代表される。四神相応の地とは、背後に高い山(玄武)があり、前方に海・河川などの水が配置され(朱雀)、左右に丘陵や低い山(青龍・白虎)が囲む形状で、これが理想的な地形である。このような土地に住むと、人も家も繁栄すると言われる。
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風水四神
北:玄武
東:青龍
南:朱雀
西:白虎 |
★これに対して、日本の家相は「家の相」で、屋外よりも「屋内を見ます」。
間取りや日当たりなど、家の「機能」を重視し、「住みやすい家」を作ることに重点がある。これが日本の家相である。
<家相の事例> →家相の故事・由来
「間情隅奇に云う、屋は南に向うを吉とす」(家相極秘伝)
家は南向きが吉。住居は古くから南向きの「日当たりの良い場所」に配置しました。
南は日当たり・通風のどちらをとっても、理想的な方位です。先人の知恵です。
「居間を主として、間取りの通路を定め、相性剋を考うべし」(家相極秘伝)
間取りは「居間」を中心にするのが吉。住宅で一番利用頻度が高いのが居間です。
居間は家族全員が集まる場所で、居間を家の中心に据えるのは、今も昔も同じ。
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そもそも風水は、黄砂が舞う「広大な中国大陸」を元にして考えられたもので、乾燥した土地で、昼と夜、夏と冬の温度差が激しい「大陸性気候」を特徴とする。これに対して、日本は四方八方を海に囲まれ、雨量が多い「高温多湿」を特徴とする。
このため、「家作り」には違いがある。
中国の家屋は「大陸性気候」に適した土壁(レンガ)で、温度差を和らげるために「気密性」のある造りでした。これに対して日本は、雨が多い「高温多湿」のため、木と紙(障子)の「木造の家」で、「通気性」のある造りでした。隣の韓国は「冬の寒さ」に耐えられる家です。オンドルです。
このように国によって、自然環境が異なるので、「家の造り」にも大きな違いがある。大陸から伝わった「風水」をそのまま当てはめると無理が出る。
日本の場合は、「夏の暑さ」を和らげる家です。
鎌倉末期の歌人「兼好法師」の言葉がある。「家の作り様は 夏をむねにすべし。暑きころ、わろき住居は、堪へ難き事なり」(徒然草55段)。簡単に言えば、「家を建てるなら、夏の過ごしやすさを優先するのがよい、暑い家は堪えられない…」。昔からこれが日本の家作りの特徴です。
★このように、中国と日本では気候風土や生活様式が異なるため、当然のように、自国に合った考え方が生まれてくる。これが「日本の家相」です。
日本の家相は「日当たり」を重視しますが、中国の風水は「日当たり」を重視しない?(広大な中国大陸の場合、どこにでも家を建てられたでしょうから、四方八方から日が当たるような環境下では、日当たりは大した問題ではなかったかもしれない)。
この点、土地が狭く、家々が密集するような日本では、日当たりが重視されのは当然です。マンションの場合はその傾向がさらに強く、日当たりは部屋を選ぶ際の最大のポイントでもある。(日本の場合、「南信仰」という言葉があるくらいです)
良い悪いの問題ではなく、 自然環境、文化の違いです。
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中国伝来の風水は「鬼門」をほとんど重視しない。日本の家相は鬼門を重視。
中国風水は、生まれ年(個人の運命的な要素)で「吉凶」が決まる。
日本の家相は「家の間取り・向き」で吉凶が決まるなどの違いがある。
日本の家相は、鬼門(北東)や裏鬼門(南西)を忌み嫌う。
「北東は鬼門で凶」、「西南は裏鬼門で凶」という鉄則は不変で、玄関や台所、トイレが、北東や南西に位置すると「凶」される。元々は「生活の知恵」としての根拠があったと考えられる。
他方、中国の風水は、方位や間取りは固定的ではなく、個人の生まれ年で「吉凶」が異なる。その場所を使う人、目的によって、吉になったり凶になったりする。生まれながらに持っている気が、その場所に合うか?合わないか?ということである。この点は理解できる。妥当である。
しかし、問題は以下にある。
風水の場合、生まれた年によって、自動的に「吉凶方位」が決まるわけですから、人によっては、北や北東が吉方位になることがある。建築学的に見れば、この方位は「日当たり」がなく、「寒さと湿気」が溜まる場所で、条件的に最も悪い場所です。このような場所が、風水では「最大吉方位」になることがある。
この場合、「寒さと湿気」が溜まる場所に、玄関・居間・寝室・子供部屋のどれかを置くことになる。実生活からすれば大きな問題です。実際、吉方位だからと言って、日当たりが求められるリビングを、わざわざ北や北東に配置する人はいません。自分の吉方位だからと言って、わざわざ、「北や北東向き」のマンションを選ぶ人はいないでしょう。(たとえ風水師であっても)
(実際、伝統風水を重んじる風水師でも、北や北東の部屋だけは「お勧めしない!」と言う人もいる。マンションは家相の点でも難しく、「マンションの鑑定はしない!」という風水師もいるようです)。
このように、日本の場合、中国の乾燥した「大陸性気候」とは異なるので、大陸の風水をそのまま当てはめると無理が出る。住居はそれぞれの国の「気候風土」に合わせて作られるのが当然で、気候風土を考慮しない建物は問題外でしょう。。
一戸建て住宅の平均敷地面積が約50坪、延べ床面積が約30坪(横浜市)。
これが都会の住宅事情です。道路や隣家との位置関係、日当たりを考慮して、状況に合わせて「間取り」を取って行かざる得ないのが日本の住宅事情です。
★ よって、風水と家相のそれぞれの「良いところ」を取り入れるのがよいです。
風水がその力を発揮するのは「土地環境」(土地の良し悪し)に関してであり、家の中(間取り)に関しては充分ではない。間取りに関しては、むしろ日本の気候風土の中から生まれた「家相」が適していると思われる。(考えてみれば自然な事のように思えるのですが)
簡単に言えば、「家の中」(間取り)を見るなら「家相」。
「家の外」(場所の善し悪し)を見るなら「風水」です。
※ 但し、家相には「迷信や根拠不明なもの」があり、これが問題です。
出典不明の変な説?があったり、家相の「書」によって、言うことが異なるのも問題です。
家相には「迷信」と「理にかなう部分」が混在しており、単なる迷信なのか、根拠のある話なのか、その見極めが大切です。信じている人にはそのように思え、信じない人には単なる迷信に聞こえる。その一方、現代でも通用する理論があるのも事実です。詳細はコチラ。
しかし、本場の中国でさえも風水にはさまざまな流派・諸説があり、説くところは必ずしも一致しない。風水を学ぶと必ずこの壁に突き当たり、分からなくなってしまう。風水にしろ家相にしろ、そのまま取り入れるのではなく、「取捨選択」が必要です。
★疑問にお答えします。 続く→more・・・
(風水の効果とスピリチュアル、その他)
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