部屋のレイアウト法
風水 部屋の配置

 
風水研究所
リビング
リビング 玄関
 

部屋の配置(間取り)を考えるとき、中国伝来の風水は、個人の「本命卦」(ほんめいか)に合わせて部屋を配置します。これに対して日本の家相は、「日当たりや通風、動線」などを考慮し、「住みやすさ」を重視して、部屋の配置を決めます。これが風水と家相の「違い」です。

風水では、インテリア家具やタンス、電気製品などの配置は「本命卦」に合わせて行います。これは部屋の中心(小太極)から測ったときの方向です。→インテリア家具の配置

一人暮らしのワンルーム


部屋のレイアウトは、ワンルームマンションの場合も同じです。
自分の生まれた「本命卦」に合わせて、配置します。

 吉方位に配置する部屋

風水の部屋の配置は、「本命卦」に合わせる!

風水では、「玄関、居間、寝室、子供部屋」は、「吉方位」に配置します。
この吉方位は、個人の「本命卦」(ほんめいか)から割り出すことができます。

但し、家族全員が吉方位となるのは難しく、夫婦間や子供が異なったりするのが普通です。このような場合は、家族の中心となる人(ご主人や父親など)の本命卦を優先させます。 風水の部屋のレイアウトで、ここが一番難しく、頭を悩ます部分です。

例えば、子供が受験などの場合は、子供部屋が天医(大吉)になるように配置する。病気がちの人がいれば、「天医か生気」になるように部屋を配置。絶命(最大凶)は、家族の誰にも当たらないようにしますが・・・、頭を悩ます部分です。

【玄 関】
風水の一番のポイントは玄関で、玄関は「吉方位」に配置します。気は玄関から入り、家の中を巡ります。金運などの多くのご縁もここから入ってきます。これゆえ、玄関は最大吉の生気方位に置くのがベストです。この場所が取れない場合は、天医、延年、伏位などの「吉方位」に配置します。絶命や五鬼は避けたいものです。

【寝 室】
寝室も「吉方位」に配置し、眠っている間に、よい気を取り入れるようにする。風水の場合、大吉の「天医」が理想的ですが、この場所が取れない場合は、中吉の「延年」です。延年の寝室は夫婦仲もよくなり、家庭運もアップすると言われる。小吉の「伏位」も落ち着いて眠れる方位です。絶命は避ける。

寝室は大事な場所であり、睡眠環境が悪いと「個人の体調・運気」にも影響を与えます。よって寝室は、家の中では一番に大切したい場所です

【リビング】
リビングも吉方位です。家庭の和合と協調性を表す延年(中吉)がよく、また安定と平穏を表す「伏位」(小吉)もよいです。最大吉の「生気」方位もお勧め。反対にリビングが凶方位に位置すると、居心地が悪くなったします。風水の吉方位だけではなく、「日当たり」も大事。

【子供部屋、書斎】
勉強や仕事などに使う部屋は、「吉方位」にあると集中力が高まると言われる。特によいのが「天医」。逆に凶方位にあると集中力がなくなり、よいアイデアも出でこないと言われる。ベッドや机の配置で、吉方位が取れない場合は、「部屋の中心」(小太極)から見た場合の吉方位に置きます。これが風水の部屋レイアウト法です。

オフィスの場合は、「机の向き」にも気をつける必要がある。
せっかく良い方位に机があっても、向いている方向が大凶では、意味がありません。

【神棚・仏壇の位置】
風水では、神棚や仏壇に相当するものを「神位」といい、「伏位」が吉とされる。神棚や仏壇は神聖なものであり、不浄とされるトイレの近くに置かない壁を背にして、裏がトイレは×です。二階建ての場合は、真上にトイレや風呂が来ないようにする。廊下の真下に、神棚や仏壇が位置すると、足で踏みつけるような形になる。

神棚、仏壇はできるだけ北東向きにしない。鬼門です。仏壇の場合、宗派によって「向き」が異なります。とは言っても、現実にはなかなか思うようにはいきません。置く場所がなくなることがある。何よりも大切なことは、心を込めて手を合わせることです。

トイレや風呂の水回りは、水が流れるたびに「気」も動き、「気の流れ」が不安定になることがある。このため出来るだけ、水回りの近くに「神棚や仏壇」を持ってこないようにする


【その他】
ベッドや家具類、電気製品などの配置も「本命卦」に合わせて配置しますが、各部屋の中心「小太極(たいきょく)」から測ったときの方位です。→風水インテリア家具 を参照。


 凶方位に配置する部屋(水回り)

台所、洗面所、風呂、トイレの「水廻り」は、凶方位に配置します。
これが風水の特徴で、吉方位に位置すると「NG」となる。トイレや風呂などの汚れた水は、「凶の方位」に向けて流すという考え方です。また、できるだけ玄関から離れた場所に置くのがよいです。「凶対策の基本」

トイレ

【風呂、トイレ】

部屋の配置(間取り)で、最も難しいのがトイレや風呂です。
風呂・トイレは「凶方位でよい」とされ、凶のエネルギーは、水と一緒に外に流すのが風水のやり方です。風呂やトイレは「絶命や五鬼」の凶方位に置くことで「OK」とされます。(この点は日本の家相と逆になる) →トイレ・風呂の場所・方角

トイレは排泄する場所であり、排泄物は吉方位に捨てるのではなく、凶方位に捨てるという捉え方もある。風呂の汚れた水も凶方位に捨てます。

風水であれ、家相であれ、トイレというのは、基本的に「陰の気」がこもる不浄の場所であり、トイレはどこに置いても吉にはなりません。換気をよくし、キレイに掃除して清潔に保つことで、やっと「凶意」が小さくなるだけです。トイレは、玄関の近くに置かないこと。これは方位よりも大事なことです。注意!

【台所・キッチン】
火気を扱うキッチンは凶方位に置きます。
台所では「火」を使うので、火のパワーで凶のエネルギーを抑え、「場を浄化」するというのが風水の考え方です。炎には「浄化のパワー」があり、炎を燃やすことで、悪気やマイナスエネルギーが焼かれ、よどんだ気がよみがえってくると言われる。

ガステープル(ガスコンロ台)は凶方位に置くと 凶意を鎮めると言われる。但し、ガステーブルの「スイッチ・つまみ」は、吉方位に向くようにします。電子レンジや炊飯器のツマミやスイッチも、できるだけ吉方位に向くようにします。

【その他】
倉庫、物置は凶方位に置きます。

風水の真髄は、どうやって「よい気」を家の中に取り入れるかです。
住む家に良い気を取り入れ、悪い気を外に出す。その場合、その家の主人(家計を支えている人物)にとって良い方角から、「よい気」を取り入れる。これが「本命卦」です。

同時に、家の中に溜まっていた「悪気」を、その家の主人にとっての悪い方角から出す。水回りの部分です。こうすることで、その家や住む人の「運気を上げる」という考え方です。


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