風水研究所

家相鬼門の間取り
鬼門対策、玄関・トイレ・風呂


家を建てるとき、昔かたぎ大工の棟梁は、できるだけ「鬼門」を避けて建てました。それが普通でした。それなりの理由もありました。しかし狭い敷地では、どうしても間取りは限定され、鬼門・裏鬼門に玄関や風呂、トイレ…過度に気にしていたら、住む家がなくなるのが今の住宅事情です。

間取りの「良い家、悪い家」は確かにあります。「中古住宅の多くは、鬼門(北東)に玄関や風呂、トイレが位置する」と言う不動産屋さんもいます。しかし、それが必ずしても、すべての人に当てはまる訳ではなく、鬼門でも何ら問題なく住む人もいます。

北東の鬼門、西南の裏鬼門は、どの家にもある方位です。
鬼門対策の基本は、まずは悪気が溜まらないように掃除をし、清潔に保つこと、これが何よりも大事です。⇒鬼門のトイレ、風呂の対策

(1) 風水の化殺(かさつ)法

鬼門を重視するのが「日本の家相」です。問題は、家相には固有の鬼門対策がないこと。風水の化殺(かさつ)を代用するしかなく、例えば青龍や麒麟の置物は「鎮」(チン)の作用が強く、凶作用を抑えると言われる。難点は、これらの置物は、日本人には「なじみ」がなく、しっくり来ないのが難点。鬼門対策は風水の絶命(最大凶)と同じで、有効な対策は示されていません。

(2) 鬼門対策、対処法

鬼門は清浄に保つべき所。鬼門に当たる場所は整理整頓し、綺麗に掃除して清潔に保つことで、凶意が和らいできます。これが一番大事なことです。また鬼門のライン上には、ゴチャゴチャと物を置かない、「気の流れ」が滞る原因になる。鬼門対策の基本です。

鬼門の場所に「柊」(ヒイラギ)を植える。トゲのある「ヒイラギ」は、古くから魔除けとして用いられ、邪鬼の侵入を防ぐと言われる。「榊(さかき)や松」もよいです。二階であれば、窓辺に「鉢植え」を吊すのもよいです。トゲの先から「鋭い気」が放出し、風水の鬼角(きかく)殺と同じ

(3) 鬼門対策の間取り

鬼門に当たる北東は「物置」にするのがよく、部屋にするなら「和室」です。また北東の角隅は、窓や入口を設けなく、「」にするのがよいです。窓がある場合は、空けたままにしないこと。和室の場合、窓に「障子」を付けるとよいです。

一番気をつける所は、鬼門(北東)の玄関です。
できるだけ「風呂、トイレ、階段、窓」が位置しないようにする。子供部屋や仕事場が位置すると、集中力や仕事の効率が落ちることがある。鬼門の玄関と比べると、トイレや風呂、台所などは影響は弱いです。

鬼門は「建物の角隅」に位置してなければ、大きな問題はないと言われる。裏鬼門は「さほど悪くあらじ」で、過度に気にする必要はありません

鬼門の間取りに「欠け」が重なる場合は、対策も限られる。地元の氏神(うじがみ)様に、家祓い(やばらい)を依頼するのもよいです。また鬼門の場所に、水晶玉を配置して「気のバランス」を整える方法もよいです。
鬼門の欠け対策

(4) 鬼門のエネルギー

「波動感性」の高い人は、地面の四隅(東,西,南,北)に柱を建て、それを縄で張ると、北東の個所の「波動が異なる」と言う。また鬼門の部屋いると、「気のうねり」のようなものを感じたり、ジーッと鳴る「振動音」がすると言う人もいる。このため一概に「迷信」と決め付けることはできない。

(5) 鬼門思想と凶意

鬼門が 思想として生きていれば、凶意(エネルギー)は残ります。
但し、鬼門だから必ず何かが起こるというものではなく、いくつかの条件が重なった時に起きます。土地環境、土地の気質、磁場なども影響します。


建物が鬼門(北東)に位置し、現にトラブルが起きている場合、鬼門以外にも何かしら問題を抱えている事が多い。まずはこれを修正することが先決。

「鬼門に位置する」と言われれば、気になるのは仕方がありません。
しかし過度に気にすると、悪いことに「波長」が合い、のエネルギーを引き寄せてしまうことがある。人の及ぼす「意識作用」、これも要注意です












浄化用水晶



オニヒイラギ



シマ ヒイラギ





鬼門の欠け









家相方位盤、鬼門の方位
 


鬼門の方角・方位

鬼門には諸説がある。鬼門は「陰と陽」の切り替わる地点に当たり、気が乱れやすく、「悪気や邪気」が溜まりやすくなると言われる。⇒鬼門、家相のタブー

北東の鬼門、西南の裏鬼門は、どの家にもある方位です。
北東の鬼門は「丑〜寅」の範囲
西南の裏鬼門は「申〜未」の範囲です。

鬼門の「北東」は、陰陽道では「丑寅」(うしとら)、八卦では「艮」(ゴン)と呼ぶ。裏鬼門の「南西」は、陰陽道では「未申」(ひつじさる)、八卦では坤(コン)と呼ぶ

陰陽道では、北と西は「陰」、東と南は「陽」とされ、北東と南西は陰陽の境になるので、気が不安定になると言われる。


      【家相の鬼門の方角】
 

家相の北東(鬼門)は60度の範囲

丑の30度と寅の30度で、計60度の範囲。
西南(裏鬼門)は未の30度と、申の30度
を合わせた計60度の範囲。

家相の鬼門は60度の範囲で、あまりにも
範囲が広く、風水の45度を取る人もいる

一般の方位計で言うと、
北東60度とは、15度〜75度の範囲。
西南60度とは、195度〜255度の範囲。


    【風水で見る鬼門の方角】
  風水の北東は45度の範囲

一般の方位計で言うと、
北東とは、22.5度〜67.5度の範囲。
西南とは、202.5〜247.5度の範囲。

風水と家相では、「鬼門の範囲」が
異なり、また流派によっても、
範囲が異なることがあります。



日本には古くから鬼門思想があり、多くの説がありますが、どれも明確な根拠はなく、説得力に欠けるのは否めない。風水の本場、中国では、鬼門はほとんど考慮されません。鬼門思想は日本独自の説と言えます。

鬼門説を地磁気(ちじき)と関連して捉える考え方もある。地球は巨大な「電磁石」みたいなもので、 南北の「磁場」がある。南から北に向かって「地磁気」が流れ、これが大地の大きなエネルギーになっている。

地磁気図(全磁力)、地磁気の変化(1970年−2015年)
気象庁:地磁気観測所

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